日本歯周病学会に参加しました😊
- 歯のお話
こんにちは!
歯科衛生士の中山です。
暑い日が続きますね。いかがお過ごしでしょうか。
さて今回も学会参加の報告をさせて頂きます😊
7月に春季日本歯周病学会学術大会にオンラインで参加しました。
コロナ禍でなかなか現地には行けないため、自宅で講演を聞けることはとてもありがたいです。
この度はオンラインでの開催と東京都京王プラザホテルで現地開催も行われました。
プログラムは「歯周病学クロニクル―そして我々はどこに向かうのか―」
大会長は日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座 佐藤秀一先生です。
歯科衛生士教育講演では、口腔と全身の健康を操る生態系-口腔細菌叢と腸内細菌叢―についての講演がありました。
歯科衛生士シンポジウムでは、女性の体の基礎知識について、女性ホルモンと歯周病の関係についての講演を聞き、新たな学びがありました。
教育講演での細菌叢について興味深かったことは、
お腹の中の赤ちゃんは無菌であると考えられています。(しかし最近の研究では胎盤や羊水から細菌の遺伝子が見つかっているそうです。)
赤ちゃんが産まれるとき、産道を通るときにお口の中に菌を取り込むのです。
帝王切開の場合は母体の皮膚や周囲から菌を取り込み菌の構成が始まります。
また遺伝的要因、育児法、食事、環境、歯磨きスタートの時期など色々なことが影響するそうです。
{親の口にいない菌は子にもいない}親の細菌叢は子に大きな影響があるとのことです。
やはり定期的な健診を受けることやお口の中のお掃除はとても大切だと改めて感じました。
歯科衛生士として、妊娠中の方や小さなお子さんを持つ方々に食事のことや歯磨きのことなど、
様々なことを伝えていけたらいいなと思います。
ほかにも細菌叢の変化が全身的な病気と関連していることを学びました。
シンポジウムでの女性ホルモンと歯周病については、
以前から妊娠期やホルモンの変化で歯周病になりやすいことや早産などの原因になることはよくいわれていましたが、
今回の講演でより深く学ぶことができました。
簡単にお話すると、女性ホルモンが増える妊娠期、また卵胞期や黄体期にはお口の中にも女性ホルモンが増えます。
そのホルモンを栄養源とする歯周病菌が活発になることで、歯茎が腫れやすくなったり出血したりしやすい状態となるのです。口臭の原因のひとつでもあります。
更年期では反対に女性ホルモンが減ることで歯周病が進行するともいわれています。
今回の学会でも多くの学びがありました。お口の健康は全身にも繋がっています。
お口の中のことで何か気になることがあればご相談ください😊
歯ぐきから血がでている、歯が揺れている、においが気になる、歯石がついている、むしばがある…など、
わたしたちにお任せください😊
また7月からはスタッフ全員で小児のお口の機能、発達についてセミナーを受けて勉強中です。
様々なことを学んでいける環境を作ってくださる院長に感謝し、これから新しい取り組みが始まっていきます。
皆様のお口の健康を守っていくために頑張っています😊
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。